大腸カメラについて
大腸に出来るがんやポリープが進行すると、便に血液が付着するようになるので、便潜血検査によって発見することが出来ます。しかし、ポリープが小さい初期段階ではなかなか発見できません。そのため、大腸カメラ検査を行い、大腸内の粘膜の状態を直接観察することが大切となります。大腸がんは加齢とともに罹患率が増加していきます。初期の段階で発見し、早期治療につなげるためにも、50歳になったら定期的に大腸カメラ検査を受けておくようにしましょう。
大腸カメラ検査を受けられるときは
検査前日
- 夕食は午後5時ごろまでに済ませてください。(消化の悪いものは控えてください)
- 特に、繊維質の多い食品(ひじき、わかめ、こんにゃく、キノコ類など)、種子の多い食品(イチゴ、キウイなど)は検査2日前から控えるようにしてください。
- お早めに就寝し、体調を整えるようにしてください。
検査当日
- 検査が終わるまでは飲食禁止です。
- ふだん飲んでいるお薬についてはご説明します。
- 鎮静剤を使用した場合は、自動車やバイク、自転車の運転を控えてください。
大腸カメラの流れ
下剤を飲みます
大腸をきれいにするため、約2リットルの下剤を数回に分けてのみます。
※前日から下剤を飲むこともあります。鎮静剤を投与(静脈注射)することもあります
ご希望の方には鎮痛剤を静脈注射します。外科手術に一般的に用いられる麻酔のように強力なものではなく、医師などからの呼びかけに反応することもできます。肛門から内視鏡を挿入します
まず身体を左側を下にしてベッドに横になります。その態勢で肛門から内視鏡を挿入していきます。大腸の内部を観察します
内視鏡カメラの映像はモニターに映し出されます。担当医は、この映像を見ながら大腸の内部を隅々まで観察します。必要がある場合は、生検(大腸の粘膜からごく小さな組織片を摘まみだすこと)やポリープ切除術を行います。数十分で検査は終了します
通常は数十分で検査は終了します。(症例によって時間が延びることもあります)
検査後の注意点
- 鎮静剤を使用した方は、車の運転は禁止です。
- 強度の運動は避けてください。
- 検査終了後、気になる症状がある方は、すぐに医師までご相談ください。