内視鏡や超音波検査は診療に必要不可欠。繰り返し定期的に受けていただくことが大事です。

内視鏡
(胃カメラ、大腸カメラ)

消化器内科のイメージ写真

診療所での内視鏡の役割は、病院のそれとは少し異なると考えます。病気の早期発見のために、まずは当院で楽に検査を受けていただきたいです。もしも、がんの疑い病変が見つかれば、適切な病院と連携し、精密検査へ進みます。がんの手前の段階であるポリープは、当院で日帰り手術します。がんがあるかないかも分からない段階で、がんを精密検査するための大きな機材で検査するのは、苦痛が強くて検査嫌いを増やすだけなので、良くないと考えています。
そのために、当院では苦痛軽減のためにできることを全部導入しました。

  • 経鼻・経口の胃カメラ、大腸カメラ いずれも極細径スコープを使用。もちろん、挿入性や画質は良好です。
  • 炭酸ガス使用により検査後の膨満感や排ガスを軽減。
  • ご希望により鎮痛剤や鎮静剤を使用。

やはり、技術。内視鏡検査技術は、医師のセンスや性格の要素と熟練度です。これまで20年以上、健診から救命処置、炎症や腫瘍の診断治療まで、やさしく安全で繊細な操作を心掛け、多くの内視鏡経験を積んできました。「いままでで一番ラクだった」と言っていただけるのが、何よりの喜びです。

逆流性食道炎、胃食道逆流症

刺激の強い胃液が食道へ逆流し、胸やけや胸の痛み、げっぷ、せき、のどの痛みなどを起こします。不快な症状に悩まされ、生活や睡眠の質、仕事の能率まで低下してしまいます。とても増えてきていると感じます。

食道癌

喫煙、飲酒の習慣がある方は注意が必要で、とくに飲むと赤くなる人(フラッシャー)は定期的に内視鏡検査を受けてください。

ピロリ菌関連疾患

胃潰瘍や十二指腸潰瘍、胃がんなど、多くの病気の原因になります。当院では、あなたに感染しているピロリ菌に有効な抗菌薬を特定し(感受性検査)、それに基づいて確実に治しきります。

胃癌

かつて胃癌大国でしたが、ピロリ菌感染者の減少や除菌治療により、減ってきました。とくにピロリ菌感染者・除菌治療後の方は、胃がんになったとしても後遺症なく完治できる超早期段階で見つけるため、定期検査が必要です。

大腸ポリープ、大腸癌

年間15万人以上が大腸がんの診断、5万人以上が亡くなっています。女性がん死因の1位、男性がん死因の2位。これを減らすことは重大な社会問題です。大腸がんは治療成績が良いので、定期検査すれば心配ないのです。前がん病変であるポリープを治療することで、大腸がんの最大の予防となりますので、定期的な大腸内視鏡検査が大切です。

炎症性腸疾患 潰瘍性大腸炎、クローン病など

学生や現役世代に多い病気で、とても増加傾向にあります。病院では対応できない土曜日や夕方に診療可能です。

肝疾患

ウイルス性肝炎、アルコール性肝障害、脂肪肝、などです。お酒やカロリーの制限はなかなか難しいのですが、できるだけうまくいくように一緒に考えます。
当院は京都府指定の肝疾患専門医療機関・肝炎治療医療機関です。ウイルス性肝炎に対する専門的な薬物治療ができます。

胆道疾患

準備中です。

膵疾患

準備中です。

機能性消化管障害

機能性ディスペプシア・過敏性腸症候群・身体症状症
~検査で異常なし、の先へ~

「おなかが痛い」「食欲がでない」「もたれる」「便秘や下痢など便通が不調」
病院で内視鏡検査やCT検査など精密検査を受け、医師から「検査でとくに異常がない」と言われ、胃薬を出されたけど効かない、という経験、ありませんか。これらの病気は命にかかわることはないのですが、その一方で診療が難しいこともあり、なかなか真剣に向き合ってくれる医師・病院が少ないように思います。
実は、おなかの症状は、検査機器で原因がわかるほうが少ないのです。きちんと検査し、幸い大きな異常がなくても、困っている症状を改善していきます。「おなかが痛い」と来院された方に、「検査で異常ありませんよ、大丈夫です」では、答えになっていないと思います。当院ではこの機能性消化管障害の診療に力を入れております。

便秘

便秘はいろいろな診療科で「ついでに薬をもらっている」ケースが多いと思います。しかし、「ついでに」治療できるほど簡単な病気ではありません。その原因はさまざまであり、病態にあわせた薬の使い分け、さじ加減など、専門的に対応したほうが良いです。昔から「たかが便秘、されど便秘」といいます。最近の研究で、また私の臨床経験からも、便秘は生命を縮めます。トイレから救急車で運ばれる患者さんをたくさん診てきました。